冬に入って草木の葉の枯れたさまをいう。枝に付いているもの落ちたものなどがある。欅や楢などは褐色に褪せた葉が散り、地上に溜まる。一方、柏や櫟などは枯れた葉が梢に残ったまま風に乾いた音をたてる。これらの枯葉はそのままの状態で冬を越すが、春の新芽が芽吹く前に一斉に落ちる。「落葉」「朽葉」「木の葉」も同種の冬の季語だが、それぞれの意味合いは若干異なる。
下の写真は櫟の枯葉で、しばらく枝にとどまっているが、やがて散っていく。

冬に入って草木の葉の枯れたさまをいう。枝に付いているもの落ちたものなどがある。欅や楢などは褐色に褪せた葉が散り、地上に溜まる。一方、柏や櫟などは枯れた葉が梢に残ったまま風に乾いた音をたてる。これらの枯葉はそのままの状態で冬を越すが、春の新芽が芽吹く前に一斉に落ちる。「落葉」「朽葉」「木の葉」も同種の冬の季語だが、それぞれの意味合いは若干異なる。
下の写真は櫟の枯葉で、しばらく枝にとどまっているが、やがて散っていく。

その年の新米で醸造した酒。昔は、新米が穫れるとすぐに造ったので、秋季(晩秋)に分類されているが、寒造りが主流になった現在は、酒蔵で最初に搾る日本酒は早くても12月であり、1月から3月上旬までが最盛期。生活実感と季語の扱いがズレている一例だが、新米の収穫を祝う思いが感じられる季語でもある。十分に発酵したものを袋に入れて搾ったうす濁りのものが「新走り」、これを樽に入れて得た上澄みが「新酒」。これらを合わせて「今年酒」ともいう。

主として和室の間仕切りとして用いる障屏具。新年を前に張り替えることが多いこと、保温効果があることなどから冬の季語とされる。襖障子、唐紙障子、明かり障子などその種類は多いが、主として明かり障子のことをいう。杉などで木枠を作り桟を格子にはめて和紙を貼った日本建築独特のもの。室内の光を和らげ湿度を調節する効果もある。


イボタノキは山地に生えるモクセイ科の落葉低木。樹皮にイボタ貝殻虫がついて蝋を分泌し、かつてはこの蝋を家具の艶出しに利用したことからこの名がある。初夏の頃、枝先に白い小花が集まって咲き、秋につける実は約7ミリの楕円形で黒紫色に熟す。なお、歳時記には「水臘の花」は夏季に載っているが、「水臘の実」は掲載されていない。

「雪」は春の花、秋の月と並んで冬の美を代表するが、日本海沿岸の豪雪地帯では雪は美しいものであるどころか、白魔と恐れられる。雪には華やぎ、圧迫感、侘しさなど明暗の思いが入り混じる。
掲句は南座の「まねき」を仰いだとき、顔に雪が降りかかってきたとの句意。南座は京都の劇場。歌舞伎以外にも演劇やコンサートの公演が行われているが、この句の場合は毎年11月末日から行われる吉例顔見世興行の頃の南座を思い描きたい。役者の名前を記した「まねき」と呼ばれる看板が劇場の入り口上にずらりと並べられているのだ。即興の味わいのある句だが、にわかに降り出した雪を仰ぐ作者の歳晩の思いも重ねられている。『俳壇』2025年2月号。