イシダイ科の硬骨魚。南日本の近海に生息する。鋭い歯をもち岩に付着したフジツボ、アワビなどの堅いものを餌にする。幼魚期は黒白の横縞だが、雄は次第に縞が消え銀色になる。磯釣りの対象。
下の写真はイシダイ科に属する石垣鯛。

イシダイ科の硬骨魚。南日本の近海に生息する。鋭い歯をもち岩に付着したフジツボ、アワビなどの堅いものを餌にする。幼魚期は黒白の横縞だが、雄は次第に縞が消え銀色になる。磯釣りの対象。
下の写真はイシダイ科に属する石垣鯛。

欅、銀杏など、一般によく知られた落葉樹が、冬に葉を落として枯木になることを「名の木枯る」というが、それぞれの木の名前を冠して「欅枯る」「銀杏枯る」などともいう。錦木(にしきぎ)はニシキギ科の落葉低木。紅葉が見事で、赤い実が鮮やかなので秋の季語となっているが、冬には葉を落として枯木になる。ときには一夜の木枯しで一気に紅葉を落として枯木の姿になることがある。
下の写真は、枯れた錦木に付いて越冬する蟷螂の卵。

冬帝が五湖ことごとく瞰てゐたり 龍太
「雲母」平成4年3月号。句集『遅速』刊行後に作られた作品。
「冬帝(とうてい)」は寒さの厳しい冬を擬人化した言葉で、冬を司る神の意。「五湖」といえば知床五湖、三方五湖などもあるが、ここでは富士五湖を念頭に置きたい。富士の裾野に点在する河口湖や山中湖、本栖湖などを上空から冬帝が見ているとの句意。「瞰(み)る」には、「俯瞰」という言葉があるように、高い所から広い範囲を見下ろして眺める意味合いがある。一読、晴れわたった空のもと、深々と紺碧の水を湛えた五つの湖が見えてくる。われわれ読者も、冬帝とともに上空に漂っているような錯覚を覚える。老境に入ってからの作品だが、そのとらわれない自由な発想には驚かされる。
俳句で「二日」といえば正月二日のこと。仕事始めの吉日とされ、初荷(はつに)、初商(はつあきない)など世の中が動き始める日でもある。
掲句は、正月二日、外出先の水辺で鳰(にお)を見たという。「余慶」は先祖の善行のお蔭で子孫が受ける幸福のことで、多分に仏教的・因果応報的な臭みのある言葉だが、この句の中では字面通りに、正月の目出度さの余りもの程度に受け止めればいいだろう。新年を迎え新たな気持ちで水辺に立った作者の目に、浮いては沈むの鳰の姿が、目出度いものの一つとして映じたのだ。『俳壇』2025年1月号。
ワンピースやブラウス、セーターなどの上に着る丈が腰の辺りまである上着。袖付きで前開きのものが普通で、防寒に用いる。「ジャケツ」ともいう。「ジャンパー」はカジュアルタイプのジャケット。
