本来は、冬、脂肪ののった雁、鴨、雉、山鳥、鶫、雀などの野鳥を捕らえて肉を炙ったもの。肉を串にさして、炭火などで炙り焼き塩やたれをつける。現在ではブロイラーの鳥肉を使用し、一年を通し食べられているので季節感は薄れている。

本来は、冬、脂肪ののった雁、鴨、雉、山鳥、鶫、雀などの野鳥を捕らえて肉を炙ったもの。肉を串にさして、炭火などで炙り焼き塩やたれをつける。現在ではブロイラーの鳥肉を使用し、一年を通し食べられているので季節感は薄れている。

水分などが寒気にあって凝結すること。「凍(い)つ」「冱(い)つ」ともいう。ただし、「凍つ」「冱つ」は凍るように感じられるものにも用いる。例えば、月凍つ、風凍つ、嶽凍つ、鐘凍つ、鼻凍つ、凍晴、凍曇など、より広い対象について寒気の感じを表現するときにも用いられる。また、「凍(し)む」は、こおりつく、寒さで体や心がちぢみ上がるという意味で、「凍(こお)る」よりも自分自身に引きつけた意味合いがある。

今生の色いつはらず寒椿 龍太
「雲母」昭和61年2月号。
「今生(こんじょう)」はこの世に生きている間、この世、現世の意。この句の「寒椿」は目に鮮やかな紅だろう。寒気の中に咲く早咲きの椿の鮮やかさが、作者の心を打った。眼前の「寒椿」だけに対象を絞りその色合いを詠んでいる作品だが、眺めている作者の自らの「今生」への思いも感じられる。自らの半生を振り返り、今後の残された時間を思っているのだ。
この句を句集に収めなかったのは、句集『山の木』所収の昭和48年の作〈偽りのなき香を放ち山の百合 龍太〉が作者の念頭にあったからだろう。詠む対象は異なるが、「偽りのなき」「いつはらず」との措辞の類似を思うとき、後で作られた「寒椿」の句は抹殺すべきと考えたのではないだろうか。
太平洋戦争開戦の日。「開戦日」ともいう。1941年のこの日午前3時、ハワイ真珠湾に停泊中の米国太平洋艦隊に対して、日本海軍の航空隊、特殊潜航艇が奇襲攻撃を行った。当時のことを直接経験している人が年々減っていく中、今年も12月8日が巡ってくる。「パールハーバー忌」として詠んだ作品も散見される。

メキシコ原産のトウダイグサ科の常緑低木。観葉植物として、観賞用に鉢植えで栽培される。冬になると、茎の上部の苞葉が赤やピンク、乳白色に変色する。黄緑色の小さな花が苞葉(ほうよう)の中心に咲くが目立たない。欧州では、クリスマスにキリストの血の色である赤を飾る習慣があり、この木が用いられるようになったという。別名「猩々木」「クリスマスフラワー」。
