工場や会社で、秋から冬にかけての夜長の時期に、昼間の仕事の続きをすること。一方、農家や家庭で夜間に仕事や繕いものなどを行うことを「夜なべ」というが、「夜業」は「夜なべ」の傍題。会社での残業や昼夜交替勤務中の夜間の勤務は「夜業」といって差し支えないだろう。

工場や会社で、秋から冬にかけての夜長の時期に、昼間の仕事の続きをすること。一方、農家や家庭で夜間に仕事や繕いものなどを行うことを「夜なべ」というが、「夜業」は「夜なべ」の傍題。会社での残業や昼夜交替勤務中の夜間の勤務は「夜業」といって差し支えないだろう。

「水澄む」は秋に水が澄みわたること。川、海、湖や沼などだけでなく、水溜まり、汲み置きの水など身近な水もすべて澄んでくる。
掲句は小さな手帳を持ち歩いている作者の日常が思われる作品。「たなごころ」はてのひらの意で、漢字の表記では「掌」だが、この句では仮名書きの柔らかみが活かされていると思う。秋たけなわの水辺に立った作者の内面のゆとりが感じられる。『俳句四季』2024年12月号。
二十四節気の一つ。陽暦では11月22日頃。期間で言えば、12月6日頃までの期間を指す。降雪が見られるが、積もる程は降らないとの意味合いがある。ただし寒暖の地域差は大きく、関東近辺の平地で雪が降るのはまだ先のことである。

山法師(やまぼうし)はミズキ科の落葉高木で、その紅葉は、楓、満天星(どうだん)、合歓(ねむ)、葡萄、柿、櫨(はぜ)、漆などとともに秋の野山や庭園を彩る。「山法師紅葉」は歳時記には掲載されていないが、晩秋初冬の頃の紅葉は美しい。

「息白し」は、冬、大気が乾燥して気温が低くなり、人や動物の吐く息が白く見えること。
掲句は、「息白し」「白息」という季語のもつ冬の季感がよく活かされている作品。バスは停留所に停まって間もなく発車しようとしている。そこへ、遅れて走ってくる一人の客。喘ぎながら来たその「白息」の客が無事に乗車するのを待って、バスは動き出す。冬の朝の通勤風景の一コマが生き生きと描き出された。『俳句四季』2024年12月号。