陰暦9月9日の重陽(菊の節句)を過ぎた菊のこと。「十日の菊」ともいうが、「十日の菊」は、時期はずれで役に立たないことの譬えにも用いられる。一般的には、盛りを過ぎた晩秋の菊をさす。

陰暦9月9日の重陽(菊の節句)を過ぎた菊のこと。「十日の菊」ともいうが、「十日の菊」は、時期はずれで役に立たないことの譬えにも用いられる。一般的には、盛りを過ぎた晩秋の菊をさす。

イタヤガイ科の二枚貝。房総半島から九州にかけての沿岸の砂泥に生息する。殻は円形で、殻の色が淡黄白色と赤褐色と左右異なることから、それぞれを月と日に見立ててこの名がついた。 貝柱は美味しく、殻は細工物に利用する。旬は冬から春。

俳句で「虫」といえば、昆虫の中でも、秋に鳴くキリギリス科・コオロギ科の虫のこと。立秋の頃からキリギリスやコオロギなど様々な虫が鳴き始める。秋めいてくる夜風の中で澄んだ虫の音を耳にするのは至福の一時だ。
掲句は様々な虫がすだく秋の日本列島を「虫の島」と表現して、悠久の時間の流れの中に浮かぶ日本列島を描き出した。今から2000年ほど前まで、日本はユーラシア大陸の一部だったが、大陸の縁が東西に引き裂かれ、日本列島の地殻が大陸から離れたという。大陸から離れた日本には独自の文化が花開いた。虫の音に風情を感じ、深みゆく秋の哀れを重ねて詩歌に詠んだのは、日本人独特の感性であり、文化である。「虫の島」には、伝統的に虫の音を愛でてきた日本人の住む島との意味合いもあるだろう。『俳句』2024年12月号。
タラ科の魚。マダラ、スケトウダラ、コマイなどの種類があるが、一般的に鱈といえばマダラのこと。日本海及び北太平洋に生息する。夏は沖合で過ごし、冬の産卵期には群れをなして近海に回遊してくる。煮付けたり鍋物にしたりする。そのすり身はかまぼこの材料になるほか、鱈子や白子も広く食される。身を干物にした「棒鱈」は春の季語。

晩秋から初冬にかけて、木の葉を吹き散らすように吹く、乾いた冷たい北寄りの風のこと。気象庁の定義では、10月から11月にかけて西高東低の冬型の気圧配置になったときの最大風速毎秒8メートル以上の北風のことをいう。その時季に初めて吹く木枯が木枯一号。木枯が吹くと、梢の木の葉は残らず飛び散り、散り敷いた落葉も風に吹かれて散り散りになる。
