鶏頭の緋のかたまりがもの思ふ

鶏頭はヒユ科の一年草。夏から秋にかけて直立した茎の上部に鶏冠状の肉厚の花をつける。妖艶な存在感がある。

掲句は鶏頭の人臭さを詠んだ作品。鶏頭は秋が深まるにつれて膨張し、妖しさが増してくる。その妖しさには、どこか人の面影がある。畑の隅に日々立ち続ける鶏頭も、人と同じようにものを思っているのかも知れない。平成17年作。『春霙』所収。

,

コメントを残す