秋の夜の灯火のこと。暖かで艶やかな印象がある春の灯に対して、秋の灯には澄明な感じがある。ひんやりと澄んだ夜気の中で、秋の灯は心の拠り所のように点る。秋の灯のもとで、人と語らい、書に親しむ。

秋の夜の灯火のこと。暖かで艶やかな印象がある春の灯に対して、秋の灯には澄明な感じがある。ひんやりと澄んだ夜気の中で、秋の灯は心の拠り所のように点る。秋の灯のもとで、人と語らい、書に親しむ。

夕焼は四季を通してみられるが、単に「夕焼」と言えば夏の季語。秋の夕焼は夏の夕焼の強烈な色、鮮やかさとは違い、どこか寂しく、淡く、時間的にも短い。

「打ち水」は夏の暑さや埃をしずめるために、昼や夕べに路地、店先などへバケツやホースなどで水を撒くこと。ひんやりとたちのぼる涼感が快い。
掲句は、暑さを少しでも和らげようと、丸の内界隈の歩道や店舗の前に水を打ったところだろう。その滑らかな水の膜に東京駅が映り込む。そこを、作者を含め会社勤めの人々が、滑らないように大股に通り過ぎてゆく。誰も立ち止まる人はない。スピード感のある現代の都会風景が鮮やかに切り取られている。『俳壇』2024年11月号。
二十四節気の一つ。太陽暦では10月8日頃。期間としては、10月8日頃から次の節気である「霜降」(10月23日頃)まで。夜が長くなり、草木に冷たい露が降りる頃である。寒暖差が大きく、朝晩は冷え込むが、空気が清々しく澄んで秋晴れの過ごしやすい日が多くなる。

小栴檀草(こせんだんぐさ)は熱帯アメリカ原産のキク科センダングサ属の一年草。日本には江戸時代に渡来し、関東以西の荒地、道端、空き地などに自生する。夏から秋にかけて小さな黄色い筒状花が咲いた後、細長い形の種をつける。種の先に鋭い刺があり、この刺で動物の毛や服に刺さり、いわゆる「ひっつき虫」になる。歳時記に掲載されている植物の中では、めなもみ、牛膝(いのこずち)、藪虱(やぶじらみ)などが「ひっつき虫」の仲間。
