晩秋から冬にかけて咲く桜を広義には「冬桜」(冬季)と称するが、特に10月下旬以降咲く桜を「十月桜」という。エドヒガンとマメザクラの雑種とされる。開花時期は10下旬から翌年1月、開花ピークは11月。と言っても花数は疎らで、花弁は白又は薄いピンク色。

晩秋から冬にかけて咲く桜を広義には「冬桜」(冬季)と称するが、特に10月下旬以降咲く桜を「十月桜」という。エドヒガンとマメザクラの雑種とされる。開花時期は10下旬から翌年1月、開花ピークは11月。と言っても花数は疎らで、花弁は白又は薄いピンク色。

「紅葉かつ散る」(秋季)は木々の葉が紅葉しながら同時に散るさま。「紅葉散る」(冬季)とは別の、秋たけなわのゆったりした時間の流れが感じられる季語。
掲句は春日部市内を流れる古利根川や元荒川の川べりを歩いたときの作品。かつての水運としての役割を終え、ゆったりと流れる川のほとりには、捨て舟とおぼしき古びた舟が係留されたままになっており、舟底の雨水には辺りの桜紅葉が散り込んでいた。今でも「紅葉かつ散る」頃になると、かつての水運の町の秋晴れを堪能したこの日のことが思い起こされる。平成14年作。『河岸段丘』所収。
「花水木(はなみずき)」は北アメリカ原産のミズキ科の落葉低木。別名「アメリカヤマボウシ」。初夏の頃、枝の先に四枚の白色・ピンクの苞葉に包まれた花が咲いた後、秋に真っ赤な実をつける。食用にはならない。東京市長の尾崎行雄がアメリカのワシントン市へ桜を寄贈した御礼として、大正4年にアメリカから贈られたのが最初で、その後、公園木や街路樹として全国に普及した。歳時記に掲載されている「水木の実」(秋季)とは別種。

俳句で芋と言えば里芋をさす。秋、地下の芋を堀り収穫する。収穫時期は種芋を植え付けた時期にもよるが、一般的には10~11月頃。その頃になると1、2回霜が降り、茎が枯れたりハート型の葉が黄色くなったりしている。茎(芋茎)は酢の物にして食べる。

「敬老日」は九月の第三月曜日。国民の祝日の一つ。長年働いて社会を支えてくれた高齢者に感謝し、その労をねぎらう日である。
掲句は敬老日を詠んだ作品。手元の辞書によれば、「三鞭酒」はフランス産発泡性葡萄酒であるシャンパンの漢字表記。難読問題に出そうな表記だ。作者は敬老の日の祝いの席にいる訳ではなく、いつものように机に向かっているのだが、シャンパンという語の漢字表記に軽い関心を持った作者の胸中の微かな華やぎが感じ取れる一句。『俳壇』2024年11月号。