「解夏(げげ)」は旧暦7月15日、安居(あんご)を解くこと。安居は夏の90日間、僧侶が俗世間をはなれ、一定の場所に籠もって修行に専念する行事。解夏には、修行に集まってきた僧たちが各々の寺へ帰って行く。陽暦では初秋の頃になる。
掲句はとある曹洞宗の寺の境内での作品。邪気を払うといわれる獅子柚子のごつごつした大きな実が目についた。晩秋の頃になると黄熟するのだが、その頃はまだ青々としていた。なお、獅子柚子は文旦の仲間で、柚子とは別種。令和6年作。
kknmsgr
Δ