「紅葉狩」は紅葉の美しさを鑑賞するために山野、渓谷を訪ねること。よく晴れた日、誰にも気兼ねなく独りで訪れるのもいいが、家族や親しい人と眺める紅葉もまた格別である。
掲句は紅葉狩に出掛けて、瀧を眼前にした後の余韻を句にしたもの。晩秋になっても水量を保つ瀧の清冽さは、夏の涼味とは違う味わいがある。澄んで清らかな水が真っ白に落下するさまを目の当たりにして、その後山路を辿る。四囲の紅葉を愉しみながらも、胸中の冷え冷えとして清冽な瀧のイメージはしばらく消え去ることはない。平成18年作。『春霙』所収。
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