「台風」は強風を伴う熱帯低気圧で秋の季語。台風の過ぎ去った後を「台風過」という。からりと晴れわたった秋の青空とともに、台風が地上に残して行った様々な爪痕をも想像させる言葉だ。
掲句は、台風が過ぎた朝、八国山(狭山丘陵東端)の麓の池の辺に立っている棕櫚を詠んだ作品。その古着のようにだらりと垂れ下がった葉が、夜中に吹き荒れた風の強さを物語っていた。春になって新しい葉が出るまで、棕櫚はその古着のような葉をまとってそこに立ち続けるのだろう。平成26年作。
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