「雲海」は山の上から見下ろした時に、雲の連なりが海原のように見える光景のこと。「登山」とともに夏の季語になっている。
掲句は、明け方起きて、標高1500メートルほどの八ヶ岳の東側の中腹から下方に広がる雲海や秩父連山を眺めたときの一句。右手に視線を延ばすと甲斐駒など山梨県の山々が、左手に視線を延ばすと、佐久平を隔てて浅間山が見渡せた。眼下の雲海の下には、南牧村の開拓地が広がっている筈であった。令和6年作。
kknmsgr
Δ