葛は日本原産のマメ科の蔓性多年草で秋の七草の一つ。日当たりのよい山野に自生する。初秋の頃、密生する葛の葉の腋から花序を上向きに出し、紫紅色の蝶形の花が咲きのぼる。旺盛な生命力を感じさせる葉の茂りに潜んで咲くその花は、色鮮やかだが隠微な印象を与える。


葛は日本原産のマメ科の蔓性多年草で秋の七草の一つ。日当たりのよい山野に自生する。初秋の頃、密生する葛の葉の腋から花序を上向きに出し、紫紅色の蝶形の花が咲きのぼる。旺盛な生命力を感じさせる葉の茂りに潜んで咲くその花は、色鮮やかだが隠微な印象を与える。


「茸山(きのこやま、たけやま)」は自生の茸が生えている山林のことで、「茸狩」の傍題。食用になる茸は、松茸をはじめ初茸、椎茸、シメジ、ナメコなど種類が多い。
掲句は、茸狩の季節に長野の野辺山高原を歩いたときの作品。カラマツの傍らに、イグチダケが栗色の傘を広げていた。まだ虫がついていない若い茸を選んで採った。ナメコのような滑りのある茸で、夜、汁物に入れて食べた。山の天気は変わりやすく、ひとしきり雨が通り過ぎると、雲間から日がこぼれた。平成24年作。
「種採(たねとり)」は花の終わった草花の種を集めること。天気のよい日に採取して乾かし、花の種類や色によって袋を分けて納める。
掲句はシロヤマブキやアサガオの種を採ったときの作品。といっても、沢山の種を集めようという目的がある訳でもないので、庭に出て、手慰みに草々の種を採ったまでのこと。ようやく暑さがピークを越え、いつしか高くなった空を、真っ白な雲が群がっては散った。平成26年作。
中国原産で、古く日本に渡来し栽培されているバラ科の落葉高木及びその果実。花は桃に似ているが、実は小さくすっぱいので「酸桃」と名づけられた。仲夏の頃、黄色又は赤紫色に熟す。このほか、中国原産で明治初期にアメリカを経て世界に広がり品種改良が行われたニホンスモモ、西洋種のプラム、プルーンなど多くの品種がある。

ハエ目ヌカカ科の昆虫の総称。体長は1~3ミリで蚊よりも小さく、人や家畜の血を吸うものもある。風のない夏の夕べなどに野道や畦道を歩いていると顔の周りにしつこく付きまとったり目や口に飛び込んできたりする。漢字では「蠛蠓」と表記するほか、「めまとい」「めたたき」などともいう。
