種採るや雲群れやすし散りやすし

「種採(たねとり)」は花の終わった草花の種を集めること。天気のよい日に採取して乾かし、花の種類や色によって袋を分けて納める。

掲句はシロヤマブキやアサガオの種を採ったときの作品。といっても、沢山の種を集めようという目的がある訳でもないので、庭に出て、手慰みに草々の種を採ったまでのこと。ようやく暑さがピークを越え、いつしか高くなった空を、真っ白な雲が群がっては散った。平成26年作。

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