中国原産のヒガンバナ科の多年草。別名「リコリス」。本州から九州の人里近くの山野や道端などの木陰に自生するほか、観賞用に栽培される。幅広の線形の葉が春に伸び、夏には枯れる。晩夏の頃、花茎を伸ばして淡紅色のらっぱ状の花を数個開く。9月中・下旬に咲く彼岸花(曼殊沙華)より花期がひと月ほど早い。

スズキ目マナガツオ科の外洋性回遊魚。「真魚鰹」と表記することもある。日本では和歌山、高知、瀬戸内海が主たる漁場。体長は60センチほどで青みを帯びた銀灰白色の平べったい菱形。腹ビレは無い。漁期は、産卵前の初夏から夏にかけてが中心で、夏から食用にされるが、大阪では身が締まって美味な冬場を旬として賞味してきたことから、俳句では冬の季語になっている。

「蛇笏忌」は10月3日。昭和37年のその日、山梨県の郷里で死去した(享年77歳)。
掲句は眼前の青々とした柚子の実から、蛇笏晩年の作品に感じられる老い難き詩情を想起しての作品。蛇笏は、〈荒潮におつる群星なまぐさし〉〈葉むらより逃げ去るばかり熟蜜柑〉など逝去の年まで句を作り続け、若々しい詩情は衰えを知らなかった。柚子が黄色に熟してくるのは晩秋の頃で、それまでは頑ななまでに青いままだ。平成26年作。
二十四節気の一つで、陽暦の8月7日か8日頃に当たる。四季の節目となる「四立(しりゅう)」(立春、立夏、立秋、立冬)の一つ。この日から立冬(11月8日頃)の前日までが暦の上の秋。実際には一年で一番暑い頃だが、朝夕の風音や澄みわたった空などに、秋の気配を感じることも多くなる。「秋立つ」「秋来る」「秋に入る」などともいう。
