葉ごもりの柚子の青肌蛇笏の忌

「蛇笏忌」は10月3日。昭和37年のその日、山梨県の郷里で死去した(享年77歳)。

掲句は眼前の青々とした柚子の実から、蛇笏晩年の作品に感じられる老い難き詩情を想起しての作品。蛇笏は、〈荒潮におつる群星なまぐさし〉〈葉むらより逃げ去るばかり熟蜜柑〉など逝去の年まで句を作り続け、若々しい詩情は衰えを知らなかった。柚子が黄色に熟してくるのは晩秋の頃で、それまでは頑ななまでに青いままだ。平成26年作。

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