「颱風」「台風」は熱帯性低気圧のうち、最大風速が毎秒17メートルを超えるもの。もともとは英語のtyphoonの音に漢字を当てたものという。二百十日(9月1日前後)の頃に日本列島に襲来し、各地に水害など甚大な被害をもたらす。
掲句は颱風の夜、雨戸を締め切って、暗くなった室内を早々と灯したときの自らの心の動きを句にしたもの。大型の颱風が刻々と近づいてくるときの緊張感と、今回も大丈夫だろうとの変に高を括った落ち着きが心の中で同居していた。読むことも書くことも止めて、卓上の灯をしばらく眺めた。平成26年作。