マメ科フジ属の蔓性落葉木。山野に自生し、低山地や平地の林縁、谷あいの崖地などに普通に見られるほか、藤棚を作るなどして古くから栽培されてきており、多くの園芸品種がある。晩春の頃、房をなして紫色の蝶形の花を咲かせる。蔓が左巻きで花穂が短い「ヤマフジ」と蔓が右巻きで花穂が長い「ノダフジ」の2系統がある。

マメ科フジ属の蔓性落葉木。山野に自生し、低山地や平地の林縁、谷あいの崖地などに普通に見られるほか、藤棚を作るなどして古くから栽培されてきており、多くの園芸品種がある。晩春の頃、房をなして紫色の蝶形の花を咲かせる。蔓が左巻きで花穂が短い「ヤマフジ」と蔓が右巻きで花穂が長い「ノダフジ」の2系統がある。

「麦秋(ばくしゅう)」は「麦の秋」ともいい、5月下旬、麦が黄熟し刈り入れ間際の頃をいう。自ずから、風に乾いた音を立てる黄金色の麦畑の風景が思い浮かぶ。
掲句は「麦秋」という開放感のある季節を背景に、日常の一齣を切り取った作品。椅子の上に読みさしの本を伏せて置くというのは、日常目にする何の奇もない情景だが、「麦秋や」との上五により、屋外に持ち出された椅子とその上の本が、作者の心豊かな日常を映し出す景物として、確かな存在感を持ってくる。『俳壇』2024年8月号。
スイカズラ科ニワトコ属の多年草。別名、クサニワトコ(草接骨木)。本州以南に分布し、山野の林縁、道端などに自生する。晩夏の頃、草丈1メートル以上になる茎の先端に大型の散房状の白い小花を咲かせる。葉には、さまざまな薬効があるといわれる。歳時記には掲載されていない。

中国又は朝鮮半島南部原産のユリ科の多年草。食用として渡来したものが野生化し、現在では日本各地の山野に自生する。盛夏の頃、濃褐色・オレンジ色の6弁花を咲かせる。花弁は強く反り返り、紫色の斑点がある。種子は作らないが、葉の付け根に暗紫色のムカゴを作る。鱗茎は山百合と同様、ユリ根として食用になる。「百合の花」の傍題。

「端居(はしい)」は、夏の夕方などに、室内の暑さを避け涼を求めて、風通しのよい縁側や窓辺近くに出て寛ぐこと。庭を眺め外気に触れて暑さを忘れる贅沢なひと時だ。
掲句は夏の夕暮れどき、縁側などで寛いでいる場面だろう。聞くとなく耳に届く近隣の生活音を、人の声や厨房の食器音などを含めて「昭和の音」と表現したところがいい。自ずから隣近所の家々との物理的・心理的な距離の近さが感じられ、「向こう三軒両隣」という、今では廃れてしまった言葉が懐かしく思い起こされる。『俳壇』2024年8月号。