ヒル綱に属する環形動物。扁平で細長く、前後両端の覆面に吸盤があり、前吸盤の奥に口がある。雌雄同体。多くが池沼など淡水に、一部が陸上や海に住み、小動物を食べたり、人や動物の血を吸う。嫌われ者の生き物だが、吸血性ヒルは昔から医療や薬用として利用されてきた。
写真はオオミスジコウガイビル。

「鷭(ばん)」はツル目クイナ科の鳥。全国の水田、湿原、湖沼などの草の茂った水辺に繁殖し、水辺の植物の種子や昆虫等を餌としている。留鳥だが、北国に棲息しているものは、冬季、関東以西の温暖な地方へ移動する。
掲句は石神井公園の三宝寺池で鷭の幼鳥を眺めていての作。鷭の幼鳥は巣立った後も遠くへは行かず、巣の近くの水草を伝って餌を求めて歩き回る。幼鳥はからだの羽毛がうすい褐色で、親鳥とすぐ見分けがつくが、逞しい二本の脚だけは一人前だ。眺めているうちに、鷭の子が私の胸中を覗きに来るような錯覚に囚われた。独り心から生まれた空想の一句。令和元年作。
夏、涼みもかねて、屋外の音楽堂、公園の特設会場、広場などで行われる吹奏楽やジャズなどの演奏会。演者も聴衆も屋外の解放感を味わえる機会だ。

盛夏の頃、日照りが長く続いて旱ばつ状態となっている時にようやく降る恵みの雨のこと。農家の人たちや草木、鳥獣などの生き物たちにとって、待ちに待った雨である。
