「夏木蔭」は枝を伸ばし青葉を茂らせた夏木立の木蔭をいう。砂漠の中のオアシスのように、夏の暑い盛りにも安らげる場所だ。
掲句は地元の祭のひと齣を描写した作品。山車囃子の笛方を務める2、3人の若衆が、木陰で、襟に篠笛を挿して自分の出番を待っていた。山車が動き始め、祭が佳境に入る前の期待と緊張の入り混じった一瞬だ。令和3年作。
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