夏に出る蕨(わらび)のこと。蕨はコバノイシカグマ科の多年草で、日本全国の日当たりの良い草原や林縁に自生する。標高の高い山地や高原などでは、初夏の頃蕨が生え、蕨狩が行われる。単に「蕨」といえば春の季語。

夏に出る蕨(わらび)のこと。蕨はコバノイシカグマ科の多年草で、日本全国の日当たりの良い草原や林縁に自生する。標高の高い山地や高原などでは、初夏の頃蕨が生え、蕨狩が行われる。単に「蕨」といえば春の季語。

「白玉」は、白玉粉で作る団子のことで、氷や冷水で冷やし、茹小豆に入れたりして食べる。夏を代表する和菓子として、江戸時代の頃から親しまれている。
掲句は眼前に置かれた白玉の涼やかな眺めや食感から、亡き母のことをふと思い起こしての作。母が急逝してから数年が経ち、その間コロナ禍などもあって生活や仕事の仕方が大分変化したのだが、母亡き後の止まることのない月日の流れに、淡々とではあるが物足りない思いを感じていた。『郭公』の井上主宰からは、「「水のごとし」との比喩に、母への遥かな思いが籠もる。」と鑑賞していただいた。令和5年作。
サクラソウ科の多年草。北海道から四国までの全国の山地の水辺や湿地に自生するほか、観賞用にも栽培される。初夏の頃、花茎をぐるりと囲むようにサクラソウのような白又は紅紫色の花を数輪咲かせ、それが階層状になる。

夏でも雪が解けないで残っている谿谷のこと。周囲の緑にくっきりと浮かび上がるその姿は爽快であり、登山者にとって夏山の魅力の一つ。白馬岳の大雪渓、剣沢の雪渓、槍沢の雪渓を日本三大雪渓と称する。


木天蓼(またたび)は、サルナシ科の蔓性落葉低木で、日本各地の山地林縁などに自生する。卵円形の葉が互生し、花期に上部の葉が白色に変わる。仲夏の頃、梅に似た2センチほどの五弁花を下向きにつける。猫が非常に好む植物。
