メキシコ原産のキク科の一年草。栽培しやすいことから花壇や庭先などに植栽されるほか、線虫の駆除効果があるので、野菜畑に一緒に植えられることもある。黄色と紅色の花を持つことから「紅黄草(こうおうそう)」と名づけられたが、一般的にはマリーゴールドの名で知られる。夏、枝先に菊に似た球状の頭花をつける。

メキシコ原産のキク科の一年草。栽培しやすいことから花壇や庭先などに植栽されるほか、線虫の駆除効果があるので、野菜畑に一緒に植えられることもある。黄色と紅色の花を持つことから「紅黄草(こうおうそう)」と名づけられたが、一般的にはマリーゴールドの名で知られる。夏、枝先に菊に似た球状の頭花をつける。

マヌカはニュージーランド・オーストラリア原産のフトモモ科の常緑低木。別名御柳梅(ぎょりゅうばい)。森の外れの日当たりのいい場所に自生する。晩春から初夏にかけて、梅に似た真っ白な小花を雪のように咲かせる。マヌカハニーの蜜源として知られている。なお、「マヌカの花」は歳時記には掲載されていない。
掲句はニュージーランド旅行中の作品。南島のアロータウンからテ・アナウへ移動する途中、ワカティプ湖畔で昼食休憩を取った。ワカティプ湖は氷河の浸食作用によってできた湖で、湖岸に岩山がそそり立つような地形。湖は風の通り道で、帽子が飛ばされそうになるほどの強風が吹いた。
東南アジア原産のクワ科の落葉高木。ヤマグワは昔から日本に自生していたが、明治時代以降、蚕の飼料として外来のマグワが各地の畑に栽培された。若芽が出て新葉を茂らせる春は、桑が最も鮮やかに目に映ずる季節。養蚕農家は、これから秋の終りまで桑を摘み取るなど忙しい日々を送る。「桑」「桑の芽」「桑の花」は春季、「桑の実」は夏季。

夏になって枝を伸ばし、青葉若葉を茂らせた木のこと。生気あふれる若々しいイメージをともなう。暑い日の木陰は、人間や鳥たちに安息の場所を提供する。複数の木々であれば「夏木立」という。

「雪しろ」は野山の積雪が春の暖気に解けて流れ出る雪解け水のこと。山の雪解け水は川へ流れ込み、激流となって流れ下る。
掲句は、ニュージーランド旅中の作品。眼前に聳えるマウントクックの姿を見ながら木道や吊橋を歩いた。傍らにはニュージーランド在来種のマウントクック・リリーが真っ白な花を咲かせ、フッカー川に架かる吊橋の直下を、氷河や雪が溶けて白濁した水が音を立てて流れていた。「リリー」といっても百合ではなく、キンポウゲ科に属する山野草。
