氷河湖畔ケルンに石を一つ積む

「ケルン」は登山ルートを示す道標として、山頂や登山道、分岐点などに小石を円錐形に積んだもの(夏季)。 過去に大きな遭難があった場所に誤って行かないように目印として積まれるもの、過去の遭難地点に供養として積み上げられるものなどもある。

掲句はニュージーランド旅中の一句。トワイゼルのコテージを朝発って、テカポ湖畔のがれ場を歩いた。テカポ湖は氷河の浸食作用によってできた窪地に水が溜まってできた湖で、その碧緑(ターコイズブルー)の湖面を隔てて、霧の奥に時折雪をいただいたマウントクックが遠望できた。浸食と隆起を繰り返してきた荒々しい地形に、散策する人々に、初夏の強い日差しが降り注いだ。

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