「冬日」には、冬の一日の意と冬の太陽・日差しの意がある。冬の太陽は弱々しいが、微かなあたたかみがある。
掲句はハグをしたときの冬日の匂いを詠んだ作品。ハグは抱擁の意で、近年日本語として定着した。典型的な愛情表現であり、親密さや友情などを表し、伝える手段でもある。ハグする相手から感じる温もりと匂いは、その人と強い絆で結びついていることからくる安らぎであり、生きている喜びでもある。『俳壇』2024年3月号。
「冬日」には、冬の一日の意と冬の太陽・日差しの意がある。冬の太陽は弱々しいが、微かなあたたかみがある。
掲句はハグをしたときの冬日の匂いを詠んだ作品。ハグは抱擁の意で、近年日本語として定着した。典型的な愛情表現であり、親密さや友情などを表し、伝える手段でもある。ハグする相手から感じる温もりと匂いは、その人と強い絆で結びついていることからくる安らぎであり、生きている喜びでもある。『俳壇』2024年3月号。
ヨーロッパ原産のゴマノハグサ科の二年草又は多年草で、庭や公園などに植えられる。草丈は1メートルくらい。初夏の頃、釣鐘型の花を茎の下から順に咲かせる。花色は白、ピンク、赤紫などで内側に斑点がある。葉に強心成分を含んでいるので、昔から薬用に栽培されてきた。

春は鳥の目につく季節。草木が萌えはじめ花を咲かせ、明るい光が野山に満ちてくると、いろいろな鳥が姿を見せるようになる。燕や鶯、雲雀など多くの鳥が繁殖期に入って営巣、育雛などに活発に動き回り、囀りも盛んになる。

「春待つ」は、長く厳しい冬が一段落して、寒い中にも時折春の訪れを感じる頃、新しい季節を待つ気持ちを表す冬の季語。早く春が来て欲しいと願う気持ちである。
掲句は、春の到来が近いことを鳥たちの声に感じ取っての作品。日向で鳴き交わす鳥たちの声が心なしか作者の耳に優しく艶やかに聞こえてきたのだ。「ふたいろみいろ」は、雀、目白、鵯など庭先で鳴く鳥の声を作者が聞き分けていることを示す措辞。仮名書きも、春を迎える鳥たちの優しい声音を想像させて効果的だ。『俳壇』2024年3月。
スズメ目ヒタキ科の鳥で、晩秋にシベリアから渡来して日本で越冬する。平地から低山の明るく開けた林の中に生息するほか、人里や都市部の公園などでもよく見られ、身近な冬鳥の一つ。雌雄とも翼に目立つ白い斑があるので、「紋付き鳥」ともいわれる。地鳴きはヒッヒッヒとよく透る声で鳴き、嘴をカタカタと鳴らす。
