朝顔や野菜類などの双子葉植物の種が芽を出すとき、真っ先に現れる2枚の子葉(草木の発芽のとき最初に出る葉)のこと。草木の子葉には1枚のもの、2枚のもの、3枚以上のものなどがあり、双子葉植物は、そのうち2枚の子葉を有するもの。

朝顔や野菜類などの双子葉植物の種が芽を出すとき、真っ先に現れる2枚の子葉(草木の発芽のとき最初に出る葉)のこと。草木の子葉には1枚のもの、2枚のもの、3枚以上のものなどがあり、双子葉植物は、そのうち2枚の子葉を有するもの。

「古日記」は、一年間書き続けた日記が、年末になって残り少なくなったもの。一年間書き綴ってきた日記を書き終わることを言うこともある。
掲句は、年末に古日記の最後のページに記すときの改まった心持が表れている作品。一年間にわたりその時々の思いや出来事を書き継いできた日記も、今日が最後の日になった。最後のページに書き記す前に、洗面所で目を洗い、ついでに眼鏡も洗ったというのだ。日常のさり気ない動作の中に、年の暮を迎えようとする作者の感慨が表れる。『俳句四季』2024年3月号。
寒さが去って、河川や湖沼の水が温かくなること。土手の草は青み、水草は芽を出し、蛙は冬眠から覚め、水底に潜んでいた鮒などの魚が動き出す。生き物たちの活動が活発になるにつれて、水は温かみを増し、どことなく濁ってくる。

スズキ目アマダイ科に属する。体長30~50センチ。赤甘鯛、黄甘鯛、白甘鯛の三種があるが、釣りや料理で親しまれているのは赤甘鯛。味噌漬けのほか、塩焼きや照焼きにして食す。関西では薄塩を振り鮮度を保ったものを「ぐじ」とよぶ。釣りのベストシーズンは晩秋から冬。

雛(ひいな)は3月の節句に飾る雛人形のこと。段飾りであれば、内裏雛や官女雛、屏風、雪洞などが華やかに賑々しく飾られる。
掲句は「雛」と「濤音」を取り合わせただけの単明な作品。雛が飾ってある家の壁を隔てて、間近に濤(なみ)がどすんと轟いたという。「濤」というのだから、穏やかな波ではなく、大海から寄せてくる荒天の大波だろう。作品には何の情況説明もないが、一読自ずから強風が吹くなどして海が荒れ、岸に荒波が打ち寄せていること、雛が飾ってある海辺の家のひと間のしんとした静けさなどを思い浮かべることができる。単純化は作句の骨法の一つであり、この句でも、省略や単純化が効果を上げている。『俳句四季』2024年3月号。