鵙(もず)は繁殖期を過ぎて秋になると、縄張りを主張して高い梢などで鋭い声を放つ。鵙の声が澄んだ大気にひびく、その頃の晴れわたった日のことを「鵙日和」という。
掲句は、鵙日和の青々とした空を、「青空の裏も青空」と表現したところがポイントだ。実際、その頃の空は、空の向こう側にも青々とした空が広がっているのでは、と思わせるようなからりと澄み切った青さだ。感じ取ったことを的確に見える形で表現した一句といえる。『俳壇』2024年2月号。
鵙(もず)は繁殖期を過ぎて秋になると、縄張りを主張して高い梢などで鋭い声を放つ。鵙の声が澄んだ大気にひびく、その頃の晴れわたった日のことを「鵙日和」という。
掲句は、鵙日和の青々とした空を、「青空の裏も青空」と表現したところがポイントだ。実際、その頃の空は、空の向こう側にも青々とした空が広がっているのでは、と思わせるようなからりと澄み切った青さだ。感じ取ったことを的確に見える形で表現した一句といえる。『俳壇』2024年2月号。
山などに積もった雪が春の暖気で解けて、川や野原にあふれること。土を巻き込んで川や海が濁るので「雪濁り」ともいう。

「雪晴」は、雪が降り止んだ後の晴天のこと。特に、たっぷりと雪が降り積もった後の晴天を「深雪晴(みゆきばれ)」という。降り積もった雪に日光が反射して、眩しいほどの明るさ。空は青々と雲一つなく晴れわたっている
掲句は、雪が降り積もった海ノ口牧場(八ヶ岳東麓)の牛舎を訪れたときの作品。既に空には雪雲の名残はなく、眩いばかりの雪後の光が辺りに満ちていた。ひと気ない牛舎の軒下には、夜間の凍結を防ぐためか、水道の蛇口から水が流れ落ちるにまかせてあった。平成6年作。『河岸段丘』所収。
冬の夕暮、冴え冴えとした空にかかる三日月。まだ暮光をとどめた寒空に細くかかる三日月には刃物のような鋭い印象がある。
下の写真は令和6年1月14日の日没後に仰がれた月。
