元日望み見る富士山の姿。関東近辺からも、晴れわたった日には、西の方角に遠望することができる。古くから、筑波山とともに、その端正な姿が賞されてきた。

元日望み見る富士山の姿。関東近辺からも、晴れわたった日には、西の方角に遠望することができる。古くから、筑波山とともに、その端正な姿が賞されてきた。

年始の初売りなどで、色々なものを詰めて封をして販売する袋のことで、「初売り」の傍題。昔は元日は休業し二日から店をひらいたが、今は多くの店が元日から開店している。この一年の繁盛を願い、福袋などを用意して客を呼び込む。

カタクチイワシの幼魚を素干しにし、それを炒って、醤油・砂糖・みりんを煮詰めた汁をからめたもの。正月の食膳に供される。「五万米」とも表記される。また、農家が田植え祝いの祝膳に用いたので「田作(たづくり)」ともいわれる。

「古年(ふるとし)」は「去年(こぞ、きょねん)」の傍題。新年になって過ぎ去った年をふりかえる心がある。
掲句は、年が改まって、過ぎ去った年のあれこれを思い浮かべての作。関東地方に珍しく雪が降り、粉雪が藪を打つ乾いた音が耳に残った。明るくてどこか侘しいその音に、学生時代の一時期を除き、この地を離れなかったわが半生を振り返った。平成20年作。『春霙』所収。