「淑気(しゅくき)」は、新たな年を迎えて、天地に満ち満ちるめでたく厳かな気配のこと。
掲句は元日の朝、埼玉と東京の県境を流れる柳瀬川の遊水地を散策したときの一句。折からの寒さで川面から靄が立ち上がり、靄の中に、数羽の鴨が翼を使うこともなく静かに浮かんでいた。その靄は、年が改まって天地が新たに目覚めたかのように清新に感じられた。平成14年作。『河岸段丘』所収。
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