日脚伸ぶ止まり木の鷲横歩き

冬至(12月22日頃)を過ぎると、日一日と日照時間が延びて昼が長くなってくる。1月も半ばを過ぎれば、夕暮時の明るさや日差しの暖かさに、春が近いことを実感する。

掲句は上野動物園で猛禽舎の前に佇んでの一句。狭い檻の中で羽ばたくこともままならない鷲(わし)が、止まり木を横歩きして気を紛らせていた。冬も終わりの暖かい日だった。平成24年作。

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