龍太思へば露草の瑠璃つぶら

露草は、夏の暑さがピークを越える頃、気がつけば路傍のあちこちに花をつけているありふれた雑草の一つだが、その小さい花の混じり気のない瑠璃色には、造化の妙を感じる。小さな花の中に宇宙の精髄が詰まっているようだ。

掲句は、足元の露草に目をとめながら、飯田龍太の〈露草も露のちからの花ひらく〉の作を思い起こしてできた一句。私が俳誌『雲母』で龍太の選を受けていたのは平成2年半ばから終刊までの2年余。毎日俳壇(龍太選)にせっせと応募していた時期もあった。三十代の俳句初学の頃のことである。平成30年作。

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