父の忌や無患樹の実が淵に落ち

無患樹(むくろじ)はムクロジ科ムクロジ属の落葉高木。晩秋の頃、直径2センチほどの実(無患子)が黄褐色に熟す。

掲句は平成11年9月に死去した父を偲んで作った一句。作句の契機は、川にかぶさるように枝を張り実をつけている無患樹を眺めていて、ふと父のことを思い浮かべたことによる。急性心不全による突然の死だったので、20余年経った今でも生前十分語り合えなかったことを残念に思っている。令和5年作。

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