秋も終わり近い頃のこと。暮れてゆく秋を惜しむ気持ちがある。春の終わりを「暮の春」というのと同じ。

秋も終わり近い頃のこと。暮れてゆく秋を惜しむ気持ちがある。春の終わりを「暮の春」というのと同じ。

楝はセンダン科の落葉高木。暖地の海岸沿いや山地に自生する。実は初めは青いが、晩秋に黄色く熟し、サクランボのように花束状の枝に鈴のように下がる。葉が落ちても梢に果実が残り、鵯などが啄ばむ。栴檀(せんだん)の実、金鈴子(きんれいし)ともいう。


白露は二十四節気の一つで、陽暦9月8日頃。残暑は相変わらずだが、昼夜の寒暖差で草木に朝露が宿りはじめる。朝晩はようやく過ごしやすくなる。
掲句は、うすうすと赤らみはじめた朴の実を仰いだとき、花が咲き終わってから経てきた夏の日々に感慨を覚えての作品。朝晩の涼しさに秋の到来を実感する頃だ。朴はモクレン科モクレン属の落葉高木。初夏に黄白色の花を開いた後、赤みがかった実を結ぶ。令和4年作。
草は、花の終わった秋にそれぞれの実をつける。穂になるもの、莢になって弾けるもの、人や獣について移動するものなど、形態は様々だ。

晩秋の朝方寒さを感じること。秋が深まってくると、日中は寒さを感じないが、日中との寒暖差で、朝や晩は肌寒さを感じることが多い。
