檀(まゆみ)はニシキギ科の落葉低木。古代にこの木で弓を作ったところからこの名がある。初夏に花をつけ秋に実を結ぶ。実はやや四角形で四つに裂けると赤い皮に包まれた種子が現れる。


檀(まゆみ)はニシキギ科の落葉低木。古代にこの木で弓を作ったところからこの名がある。初夏に花をつけ秋に実を結ぶ。実はやや四角形で四つに裂けると赤い皮に包まれた種子が現れる。


カリンは花梨又は榠樝と表記するバラ科の落葉高木で、秋に果実が実る。大きさは10センチほどで香気が強い。
掲句は10月3日の蛇笏忌に際して、折りから高枝に黄色に熟れている花梨に、蛇笏の生涯や句業を偲んだ一句。生食はできないが香り高い花梨の実には、世の流行に阿らない独特の風格があり、そのイメージが蛇笏の生涯と重なった。山梨旅行中にも、庭木として植えられている花梨の木を見かけた記憶がある。平成28年作。
日本の固有種のツバキ科の常緑広葉樹で、暖地の山野に自生するほか、庭木や生垣に植えられている。晩秋初冬に椿より小ぶりの紅又は白色の五弁花をつける。花弁は基部で合着しないので花が終わると1枚ずつばらばらと散る。


杉は春、大量の花粉を飛ばすが、受粉した雌花は秋になると緑色の小さな球果を結ぶ。実は晩秋になると焦げ茶色に変わり、やがて鱗片が弾ける。

露草は、路傍や庭先などに咲く身近な野の花。その混じり気のない青い花には、夏の暑さに倦んだ命が癒される思いがする。夏もようやく峠を越した頃、いつの間にか咲いている花だ。
掲句は露草の瑠璃色から宇宙に思いを馳せた作品。露草はささやかな野の花だが、その澄み切った瑠璃色は、空の彼方の宇宙へと人の心を誘うところがある。確かに、別々の星に生まれた生き物同士が知り合う機会は、今の科学技術では皆無だろう。将来はどうかわからないが・・・。『俳句四季』2023年11月号。