中国原産のキク科の多年草で、観賞用や薬草として奈良時代に渡来。花の色は白・黄・赤紫などで、様々な園芸品種があり、一部は食用にされる。秋を代表する花として四君子(梅竹蘭菊)の一つでもある。なお、日本在来のキク属の植物は、一般的に野菊と呼ばれる。


中国原産のキク科の多年草で、観賞用や薬草として奈良時代に渡来。花の色は白・黄・赤紫などで、様々な園芸品種があり、一部は食用にされる。秋を代表する花として四君子(梅竹蘭菊)の一つでもある。なお、日本在来のキク属の植物は、一般的に野菊と呼ばれる。


つくつくしは法師蝉のこと。ツクツクホーシとの鳴き声からきた呼び名。八月下旬、秋の気配が濃くなる頃鳴き始める。
掲句は鳴きしきる法師蝉の声の中で亡き母を追懐している作品。「つくつくし」のリフレインが、法師蝉の盛んな鳴き声を想像させ、却って作者の独り心を浮かび上がらせる。亡くなった母は二度と還って来ない。簡明な表現だが、一読訴えてくるものがある。『俳壇』2023年11月号。
立冬を目前にして冬がすぐそこまで来ていること。冬を隣人になぞらえた言葉。まわりの景色や雰囲気から、冬の近づいた気配が感じられる時節だ。春隣、夏隣などというが、冬隣には近づいてくる寒さの厳しい季節に対して身構える感じがある。

新涼は、秋になって感じる本格的な涼しさのこと。夏の暑さの中の一時的な涼しさと違って新鮮な中に安堵感がある。
掲句は日常生活の中から詩を掬い上げた一句。書き損じの紙を丸めて少し離れた屑籠に投げ込もうとしたが、逸れてしまったのだ。「紙礫」は、雪合戦のときの雪礫と同様、投げつけるために紙を固く丸めたもの。どんな日常の些事でも、適切な季語と組み合わせれば佳句になり得ることを改めて認識させられる。『俳壇』2023年11月号。