鳥渡る石もて石を割りし世も 

季語としての渡り鳥は、秋に北方から渡ってくる鳥のこと。冬の間日本にとどまり、春に帰って行く。鴨、雁、白鳥などの水鳥、鶫、鶸などの小鳥類など様々だ。

掲句は渡り鳥を仰いでいて、文明史以前から続いている渡りという鳥の営みに思いを馳せたとき、思い浮かんだ作品。人類が鉄などの金属を手に入れる以前は、石器を作るのにも石を用いていたとされる。そんな時代にも、鳥の渡りは毎年今と同じように続いていたのだ。『春霙』所収。平成18年作。

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