蛇笏忌は、俳人飯田蛇笏の忌日で10月3日。毎年秋がたけなわになる頃、蛇笏忌が巡ってくる。
掲句は、未明の川面を眺めるともなく眺めていての一句。暑かった夏の記憶もようやく薄れて、中天の半月が澄んだ光を地上や川面に投げ掛けていた。ふと〈桐一葉月光むせぶごとくなり 蛇笏〉という句が思い浮かんだ。「月光跳ねて」との擬人化表現に、蛇笏作品の多情でアニミズム的な一面が多少は表れていると思っている。平成22年作。
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