口伝もてつたふ地囃子秋高し

秋高しは、秋の大気が澄み、晴れわたった空が高く感じられること。

掲句は、祭が近づいてくる10月初旬、秋晴れの空に響く祭囃子の谺を耳にしての一句。祭本番に備えて、笛や太鼓の練習が始まっているのだ。地元には、重松流祭ばやしという囃子の流派があり、各地域の囃子連や保存会の人たちによって伝承されているのだが、伝承は口伝(くでん)によるもので、楽譜などはないという。平成27年作。

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