バッタ目カネタタキ科の昆虫。翅の退化が著しくオスのみ発音用に小さな前翅を持つ。メスは無翅。オスは、初秋の頃には夜間、仲秋以降は昼夜を問わず、梢の中でチッチッチッチという小さな声で鳴く。この声が鉦を叩く音に似ていることが和名の由来。8月下旬頃から鳴き始め初冬まで鳴き続ける。
下の写真は、家の中に侵入した鉦叩のメス。

中国原産のヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。北海道、東北以外の日本全国に自生し、田畑の縁、堤防、墓地などに群がり生える。別称は彼岸花。秋の彼岸の頃、鱗茎から花茎を出し、朱赤色の花を輪状につける。雄しべがいちじるしく突出するのが特徴。花や茎が枯れた後、冬に深緑色の葉を出して翌年春に枯れる。曼殊沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。


秋の日は、秋の一日にも、秋の太陽の光にもいう。秋の前半は依然として強い光で地上を照り付けていた太陽も、秋が深まるにつれて徐々に高度を下げ、日差しが柔らかになってくる。
掲句は秋の日差しを「莞爾(かんじ)と」と形容したことがポイント。「莞爾」は、にっこりと笑うさま、ほほえむさまを表す。夏の頃の烈日が、ようやく人に優しい笑みを投げかける「秋の日」になったことへの安堵感が窺える。同じ意味だが、〈にっこり笑う〉と表現したのでは俗に落ちるところだ。令和3年作。『時の影』所収。
メキシコ原産のキク科の多年草で、日本へは江戸時代に渡来。晩夏から秋にかけて花を咲かせ、手鞠形のポンポン咲きや舌状のデコラ咲きなど形や色も多様。観賞のため庭先や公園等に植栽されている。
