滴りは、崖や岩膚の裂け目から滴々と零れ落ちたり、苔を伝い落ちる清冽な点滴のことで、涼感を誘うことから夏の季語になっている。
掲句は、滴りを「考える玉」と把握したところが面白い。ゆっくりと膨らんでは落ちる雫を凝視しての発想だろう。滴々と落ちる滴りの雫が、思慮深げな光を放っているように見えてきたのだ。しばらくの間、夏の暑さを忘れることができそうだ。『俳句界』2023年9月号。
滴りは、崖や岩膚の裂け目から滴々と零れ落ちたり、苔を伝い落ちる清冽な点滴のことで、涼感を誘うことから夏の季語になっている。
掲句は、滴りを「考える玉」と把握したところが面白い。ゆっくりと膨らんでは落ちる雫を凝視しての発想だろう。滴々と落ちる滴りの雫が、思慮深げな光を放っているように見えてきたのだ。しばらくの間、夏の暑さを忘れることができそうだ。『俳句界』2023年9月号。
暑い夏だからこそ涼を求める。暑さの最中で一瞬でも味わえる涼気に、命がよみがえる思いがする。
掲句は水族館、学校のビオトープ、縁日の金魚掬い、自宅の水槽など、さまざま場面を自由に想像できる作品。いずれにしても、小さな魚を目で追っていて、目玉に涼しさを感じたのだ。目玉に涼気を感じたというのが、作者独自の把握。『俳句』2023年9月号。
マメ科ハギ属の小低木の総称で、ヤマハギ、ケハギ、マルバハギなどがあ。夏から初秋にかけて紅紫色の小さな蝶形花を開く。秋の七草の一つで、古くからその風情を愛でられてきた。万葉集で一番多く詠まれた植物でもある。音もなく咲きこぼれる萩の控えめで閑雅な趣は、秋ただ中にいる思いがする。

熱帯アジア原産のヒユ科の一年草。葉腋に淡緑色や淡紅色の小さい花が固まり咲くが目立たず、江戸時代初期から葉の美しさを鑑賞する観葉植物として庭先などに栽培されてきた。8月以降、細長い楕円形の葉が、紫紅色、鮮紅色、橙色、黄色などに色づき、葉の色は秋の深まりとともに冴えてくる。雁が渡ってくる頃に葉が美しく染まることから、雁来紅の別名がある。
