盛夏の頃、聳え立つ山並みのようにわき立つ入道雲のこと。夏の暑い日差しで地表が照りつけられ、暖められた地表付近の空気が上昇することにより発生する。地方により坂東太郎・丹波太郎・信濃太郎・石見太郎・安達太郎などとよばれる。真っ青な空と輝くように白い入道雲とのコントラストには圧倒的な夏の威力を見る思いがする。

盛夏の頃、聳え立つ山並みのようにわき立つ入道雲のこと。夏の暑い日差しで地表が照りつけられ、暖められた地表付近の空気が上昇することにより発生する。地方により坂東太郎・丹波太郎・信濃太郎・石見太郎・安達太郎などとよばれる。真っ青な空と輝くように白い入道雲とのコントラストには圧倒的な夏の威力を見る思いがする。

「夏満月」は昼の暑さから解放されて、屋外や窓辺から見上げる満月。涼しさが降ってくるような夜空に光を放つ。
掲句は、夏の満月を「枳殻のいろ」と形容したところがポイント。枳殻(きこく)はカラタチの別名で、秋に黄色く熟すが酸味が強く、漢方の材料になるものの食用には適さない「枳殻」という果実のもつ風趣が活かされている作品だ。『俳句四季』2023年8月号。
雨上がりに、太陽と反対側の空に現れるアーチ状の七色の帯。夕立の後あらわれることが多いため、夏の季語とされている。太陽光が空中の水滴を通り抜けるとき、光には波長の異なる色が含まれているので、屈折率の違いにより外側から赤、橙、黄、緑、青、藍、紫に分かれる。


蔦はブドウ科の蔓性の木で、山野に自生する。蔦の中には、冬も青い常緑性の蔦(冬蔦)もあるが、俳句で「蔦若葉」、「青蔦」、「蔦」などといえば、通常は、秋に紅葉し冬には枯れる蔦(夏蔦)の類を指す。木の幹や建物の壁や塀に巻ひげの先端にある吸盤で張りつく。夏にホテルなどの壁面を覆う青々とした蔦は涼しげな眺めだ。単に「蔦」といえば、秋に紅葉した蔦のこと。

学校の夏休みや(社会人であれば)夏季休暇が終わることを「休暇明」「休暇果つ」といい、秋の季語になっている。夏の終わりの物憂い感じと、新学期を迎えたり仕事が再開したりする爽やかな期待感とが入り混じる。
掲句は、夏季休暇が終わりこれから出勤しようとする朝、近所の茶畑に目を遊ばせていてできた一句。茶の木は生長が早く、刈り込んでも刈り込んでも楉(若い小枝)を伸ばす。吹きわたる風に揺れる楉が、夏の名残を感じさせた。平成11年作。『河岸段丘』所収。