秋燕空暮るるまで緩びなき

秋燕は、秋に南方に帰ってゆく燕をいう。営巣期を過ぎても8月中旬から9月にかけて帰る前の燕を見かけるが、軒先など人の生活の間近にというよりも、空高く遥か彼方を一羽又は数羽でとぶ燕の姿に気づくことが多い。

掲句は秋燕を見かける頃の空の澄みを句にしたもの。昼間快晴だった空が、崩れることなく、一片の雲もないまま暮れようとしている。その初秋の空合いを「緩びなき」と表現したことがこの句の眼目だと思っている。平成21年作。『春霙』所収。

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