「雁来月(かりくづき)」は葉月(陰暦八月)の異称。陽暦ではほぼ9月にあたる。北の国から雁(かり)が渡ってくる月だ。
9月は依然として昼間の残暑は厳しいが、夜は心地よい涼気が四肢を包む頃だ。めっきり夜が長くなってくる。月を見上げていると、渡って来る雁の羽音が聞こえてくるような気がする。「闇に親しむ」というのは、その頃の夜の実感そのままの措辞。平成17年作。『春霙』所収。
kknmsgr
Δ