「夏兆す」は「夏めく」の傍題。身の回りのものや生き物、その他生活のあれこれに夏らしい趣が増してきたと感じられること。
掲句は、銀座の鳩居堂で催されている書展の展示を見て回ったときの一句。展示されてい色紙、軸等の中に、荒縄をこすりつけたような、とでも形容するしかない荒々しい書体の作品があった。意味を伝達することを放棄したその墨痕の勢いに、夏の到来を感じた。平成27年作。
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