苗が生長して、まだ穂が出ない状態の田圃をいう。日々生長していく青々とした稲に水が覆われる。田は、代田→植田→青田→稲田→刈田と移っていくが、そのうち代田、植田、青田が夏の季語。植田から青田へ変わるのに一月も要しない。田園地帯は青ひと色に変貌し、吹き渡っていく風が心地よい。稲は丈を増しながら、8月下旬以降出穂期を迎える。


苗が生長して、まだ穂が出ない状態の田圃をいう。日々生長していく青々とした稲に水が覆われる。田は、代田→植田→青田→稲田→刈田と移っていくが、そのうち代田、植田、青田が夏の季語。植田から青田へ変わるのに一月も要しない。田園地帯は青ひと色に変貌し、吹き渡っていく風が心地よい。稲は丈を増しながら、8月下旬以降出穂期を迎える。


夏の木立が鬱蒼と茂って、昼も暗いさま。強い日差しの下でも暗く涼しい。ところどころの木漏れ日が下草を照らし出すのも、かえって木陰の暗さを意識させる。類似の季語である「緑蔭」が、明るくて、その下のベンチなどで憩う人々の姿を想像させるのに対し、「木下闇」は鬱蒼と茂る木々の暗さに焦点が当てられている。「下闇」「青葉闇」などともいう。

アヤメ科グラジオラス属の多年草。南アフリカ等の数種の原種の交雑により作り出された園芸品種。球根で増える。名の由来はラテン語の「剣」という意味のグラディウスで、葉や蕾の形からきている。剣状の葉の間から花茎を伸ばし下から上へと咲き登る。六弁の漏斗状の花は赤、黄、橙、白など色も豊富。

鮎はアユ科の淡水魚。姿が美しく、香気をもち、味が良いので古来食用として珍重されている。塩焼きのほか、鮨や膾にして食べる。
掲句は、鮎の塩焼きを内臓ごと食べる場合だろう。臓(わた)うるかと呼ばれる、鮎の内臓を塩漬けにした料理を想像してもいい。いずれにしても、鮎の腸(わた)の苦みが口の中に広がっていく。それは、かつて不承不承聞かされた父の小言のようだ、と。苦いが、得も言われぬ旨味と紙一重の極上の苦み。齢を重ねるにつれて分かって来るそのよろしさ、有難さ。父という存在もそのようなものだった。『俳句界』令和5年7月号。
「新樹」はみずみずしい若葉をつけた初夏の木々をいう。新緑よりも、木の姿に焦点を当てた言葉だ。
掲句は、川の真中の水量が多く勢いの激しい流れに目を注いでいてできた作品。その奔流が、両岸の木々の緑を映して大きくうねるのが遠くから見渡せた。奔流は眼前まで流れ来ると、とどまることなく、音を立てて川下へ流れ去っていった。川が、山間から平地へ流れ下っていく辺りの情景だ。平成25年作。