萩は秋の七草に数えられるが、夏に開花するものもある。宮城野萩は6月頃から、野萩、犬萩、藪萩などは7月頃から咲き始める。これら早咲きの萩でなくても、立秋前に咲き始めることが多い。花をつける前の青々と茂った萩も夏萩として詠まれる。

萩は秋の七草に数えられるが、夏に開花するものもある。宮城野萩は6月頃から、野萩、犬萩、藪萩などは7月頃から咲き始める。これら早咲きの萩でなくても、立秋前に咲き始めることが多い。花をつける前の青々と茂った萩も夏萩として詠まれる。

夏に青々と生い茂る草の総称。猛々しく茂るそれらの草は、個々にみれば青芒、夏蓬、竹煮草などそれぞれ名があるのだが、それらを併せて夏草と称する。夏草は、山野、土手、路傍、空き地、耕作放棄地、無縁墓地などに盛んに繁茂して、刈ってもすぐに伸びてくる。人を圧倒するような自然の生命力の横溢を感じさせる光景だ。

南米ペルーのアンデス高原原産のナス科の野菜。日本には最初観賞用として渡来し、食用として普及したのは大正末期以降。さらに日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和時代に入ってからとされる。蕃茄、赤茄子などの異称もある。日本での露地栽培の旬は6月~8月頃。赤く熟して艶々した球形の実は、衰えを知らぬ夏の太陽を思わせる。


蜘蛛は、蝶や蜂、蝉などとともに、身近にいる生き物の一つだが、昆虫類とは別の仲間に属し、ダニやサソリなどに近い生き物だという。捕食する昆虫が見つかるところなら、家の中だろうとどこにでも出没する。
掲句の蜘蛛は、屋外であれば鬱蒼と茂った樹から、家の中であれば天井からテーブルの上などに降りてきた一匹だろう。今眼前に降りてきた蜘蛛と同じように、言葉も自らに降りて来てくれないものだろうか、とは俳句にたずさわるものとしての願望の表現だ。詩を授かる瞬間は、天恵とも天啓ともいう。会心の言葉は、中々詩人に降りて来てくれないものなのだ。『俳壇』2023年7月号。
節足動物のうちクモ目に属する動物の総称で、昆虫とは全く別のグループに属する。昆虫との主な違いは、脚の数が8本であること、体が前体と後体の2部のみによって構成されること、触角を欠くことなど。多くは糸を分泌して巣を作り、これにかかった昆虫を捕食する。ほとんどの種類は毒腺をもっており、獲物を咬んだ際に牙から毒液を注入して相手を麻痺させる。益虫だが、奇怪な姿から、不気味なイメージがある。



