鮎の川ひと雨過ぎし濁りあり

鮎は春から初夏にかけて日本全国の川を遡上する。それぞれの川に鮎釣りの解禁日があり、解禁になると多くの釣り客が鮎釣りを楽しむ。鮎は年魚といわれるように、生まれてから1年で生涯を閉じることが多く、解禁の頃の鮎はまだ小振りだ。俳句では鮎は夏の季語。

掲句は多摩川上流の木道を散策したときの作品。夜から未明にかけて降った雨の名残で、川は水量が多くやや濁っていたが、既に雨雲は去り、まだ太陽は顔を出していないものの絶好の釣り日和になりつつあった。未明から釣り糸を垂らしている何人かの姿が岩陰などに見えた。この句から、夏の明け方の心地よい冷気を感じ取ってもらえれば幸いだ。平成22年作。

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