葭というイネ科の植物を乾燥させ、その茎を並べて、糸で粗く編んで作った簀(す)のこと。窓や戸口の庇に立てかけられ、風を通しながら夏の強い日差しを遮ることで暑さをやわらげるとともに、目隠しにもなる。葭簀を張りまわした茶屋を葭簀茶屋、葭簀を張り渡して囲った家屋を葭簀張りという。

葭というイネ科の植物を乾燥させ、その茎を並べて、糸で粗く編んで作った簀(す)のこと。窓や戸口の庇に立てかけられ、風を通しながら夏の強い日差しを遮ることで暑さをやわらげるとともに、目隠しにもなる。葭簀を張りまわした茶屋を葭簀茶屋、葭簀を張り渡して囲った家屋を葭簀張りという。

旱川は「旱」の傍題。太平洋高気圧の勢力が強く、来る日も来る日も太陽が地上を照り付けながら青空を渡っていく。梅雨時は豊富だった川の水量は日々細り、ついには涸れてしまう。川床の石は露出して、残り少なくなった澱みには、アメンボが苛立たし気に跳ねている。

サングラスは、夏の強い太陽光線から目を保護するためにかける、レンズに色のついた眼鏡。街中や行楽地では、ファッション性を高めたお洒落なサングラスをかける人も多い。サングラスをしていると、目の表情が隠されるため、人混みにいても自分だけの世界に浸れるし、人の目を気にすることなく振舞えるような解放感がある。
掲句は、サングラスのもつそうした心理的な特性が表れている作品。町中で毎日人間と関わり合いながら暮らして年齢を重ねてくると、ときに人間が疎ましくなることがある。そういう時はサングラスをして他者との間に心理的なバリアーを築く。気持ちが楽になる。『俳句』令和5年8月号。
「とんぼうの空」は沢山の蜻蛉が群がり飛ぶ空のこと。秋になると、郊外では、「とんぼうの空」といえるような空に幾度か会う。群れの中には、ヘリコプターのように空中に止まるものもいるし、ずんずんと高度を上げて青空に紛れてしまうのもいる。
掲句は、空壜を通して「とんぼうの空」を見ているという。ただ事といえばただ事だが、その無心な動作が、蜻蛉という昆虫のもつ親しさ、懐かしさを浮かび上がらせる。『俳句』令和5年8月号。
東南アジアを原産とするイネ科の多年草。古い時代に渡来したものが野生化し、日本全国に分布している。日当たりの良い湿地を好み、繁殖力が高いことから、道路沿いや川原の土手に普通に見られる。雌雄同株。葉の腋に花穂を生じ秋に実がなる。実を数珠として利用したことからこの名がある。別名ずずこ。
