俳句で「祭」といえば、春祭・秋祭と区別して、夏に行われる祭のこと。疫病や水害その他の災厄からの加護を祈るものが多い。賀茂祭、神田祭など、祭一般とは別に季題として立てられている祭もある。
掲句は、5月中旬に行われる三社祭の祭り気分を味わおうと、浅草神社や隅田川の辺りを散策したときの作品。祭が近いこともあって、街の履物屋のショーウインドウ越しには、雪駄や下駄、白足袋などが陳列され、それらを眺めながら、祭の当日に神輿を担ぐ祭衆の熱気を思い描いた。平成22年作。
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