水の香は地球の匂ひ月見草

月見草と待宵草は、江戸時代後期から明治時代初期に日本へ渡ってきたが、待宵草の方が繁殖力が強く各地で野生化したため、現在山野で目につくのは待宵草の方で、本来の月見草を見る機会は少ない。一般的に、待宵草が月見草と呼ばれるようになっている。

掲句も、荒れ地などどこにでも見掛ける待宵草を句にしたもの。水の匂いとでも形容できそうな月見草の微かな香りを胸に吸い込みながら、水が豊かな星に生まれて今を生きている不思議を思った。令和元年作。

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