ユキノシタ科の落葉低木。「空木の花」の略で、枝が中空なのでつけられた名。初夏、香りのある白色五弁の花が枝先に群がって咲く。旧暦の4月の異称「卯月」には、卯の花が咲く月との意味合いがある。なお、豆腐のしぼりかす(おから)を卯の花と呼ぶのは、この花の咲いている姿に似ているからという。

ユキノシタ科の落葉低木。「空木の花」の略で、枝が中空なのでつけられた名。初夏、香りのある白色五弁の花が枝先に群がって咲く。旧暦の4月の異称「卯月」には、卯の花が咲く月との意味合いがある。なお、豆腐のしぼりかす(おから)を卯の花と呼ぶのは、この花の咲いている姿に似ているからという。

キンポウゲ科の多年草。晩春から初夏にかけて花を咲かせる。花弁に見える部分は萼で、花弁は中央の筒状の部分になる。特徴的なのは花弁の後ろに距と呼ばれる細長い部分が伸びることで、独特な花の姿になる。ミヤマオダマキなど日本に自生するものもあるが、園芸品種では紫や白など花色豊富なセイヨウオダマキが主流。
下の写真は日本の自生種であるミヤマオダマキ。

「瀧(滝)」は、垂直に切り立つ断崖を流れ落ちる水のこと。瀧を前にした涼味は、夏ならではの醍醐味だ。
掲句は、長野の山中の瀧を訪れての作品。折からの雨が上がったところで、水量が豊富な瀧が轟轟と音を立てて飛沫をとばし、辺りの物音をかき消す程だった。「瀧口」からは途切れなく水が落下していたが、その音が辺りの木々の緑に吸い込まれるような錯覚を覚えた。平成21年作。『春霙』所収。
石榴(ざくろ)は、西南アジア原産のミソハギ科ザクロ属の落葉高木。平安時代に中国から渡来し、庭木などの観賞用に栽培される。最も古くから栽培された果樹の一つ。仲夏の頃、朱色又は深紅の筒状の六弁花を枝先に咲かせる。丁度梅雨時なので、満目の緑の中で、鮮やかに目に映る。


単に「キャベツ」といえば、初夏の季語(「甘藍」の傍題)であり、春のうちに出回る走りのキャベツは「春キャベツ」として区別する。他の季節のキャベツに比べて、みずみずしい黄緑色をしており、柔らかく、葉の巻きがゆるいのが特徴だ。
掲句には、春キャベツを刻みながら、ふと立ち止まって自らの日常を振り返っている趣があろう。「さしあたり」は、先のことは兎も角、今現在は幸せな日々を送れているとの意味合い。今の時間を大切に、丁寧に生きている女性の心情である。中七以下は破調だが、野球でいえば、緩急自在の投球を思わせる。『俳句』2023年5月号。